セルフオーダーシステムを導入するとお店にもお客様にもメリットがある
セルフオーダーシステムを導入することで、お店側だけではなくお客様側にもメリットがあります。それぞれの主なメリットを下の表をもとに、具体的に説明していきます。
- お店側のメリット
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- 業務工程がなくなることによる人件費の削減
- オーダーミス防止による原価削減
- 注目商品のアピールによる売上アップ
- 注文機会を逃さないことによる客単価アップ
- 外国語対応が可能
- お客様側のメリット
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- 注文までの時間短縮
- オーダーミス防止でストレス軽減
- 注文した商品と合計金額をいつでも確認可能
- 外国語メニューでも注文が可能
- 双方共通のメリット
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お店側のメリット
まずは、お店側のメリットについて解説します。
注文を取る時間がなくなり人件費の削減につながる
飲食店の接客にまつわる業務は、テーブルのセット、お客様のテーブルへの案内、注文、調理、料理の配膳、お皿を下げる、食器を洗う、お会計と多岐に渡ります。セルフオーダーシステムを導入することで、注文を取るという業務がなくなるので、注文の取り方を覚えさせるスタッフへの教育コストも含めて、人件費を削減することができます。
オーダーミス防止による原価削減・売上アップが期待できる
ランチやディナーのお客様が増える忙しい時間帯は、注文の聞き間違いなどで、注文とは違った商品を届けてしまうリスクと、これに伴って商品を廃棄しなければならないロスが生じがちです。セルフオーダーシステムを導入することで注文ミスが減り、違う商品を届けるリスクも減るため、原材料費を抑え原価軽減が期待できます。
さらに、お客様が注文した商品をスタッフが聞きそびれたり、メモに記載するのを忘れたりして、注文が入っていないミスもあります。気が付くのが遅くなり、お客様から「だったらもういいです」などと言われ注文がキャンセルになった場合、売上の機会損失になってしまいます。セルフオーダーシステムなら、そのような注文の漏れが発生しないため、売上アップにつながる可能性があります。
タイムリーな注目商品のアピールにより売上アップが期待できる
メニュー表にこだわりを持っているお店の場合、単にプリンターで印刷したメニュー表ではなく、かなり凝ったデザインを外注して作成していることも少なくありません。このようなメニューでラインナップを随時変更するのはコスト増になってしまいます。しかしセルフオーダーシステムを導入すれば、必要な時にメニューを更新することができる上に、注目商品として売り出したいものをピックアップして表示・アピールすることで、売上アップが期待できます。
注文機会を逃さないことで、客単価が上がり売上アップが期待できる
忙しい時間帯は、お客様が注文を取って欲しくて手を挙げていても、他のお客様の対応や業務に追われてスタッフがすぐに対応できない、または気づかないというケースがあります。セルフオーダーシステムなら、注文するときにスタッフを呼ぶというプロセスを省くことができます。その結果、お客様が注文するためのハードルが一つ減るため追加注文が期待できます。
外国語対応が可能になる
日本語メニューと外国語に対応したメニューの両方を外注するとコストがかかります。そのため日本語メニューは外注して、外国語メニューは自分で作り、印刷したものを使っているというお店も少なくありません。しかし、自作のメニューに商品名だけで商品の写真がない場合、外国人のお客様には商品名から商品をイメージすることが難しいため、欲しかった商品と別のものを選んでしまうリスクがあります。商品の画像の掲載ができ、かつ外国語対応ができるシステムを使えば、日本語がわからなくてもメニューを見ながら注文できるため、スタッフの対応時間の短縮や売上アップが期待できます。
お客様側のメリット
お客様側の主なメリットも見ていきましょう。
注文までの時間短縮につながる
スタッフがメニューを持ってきたり、注文を取りに来たりするのを待つことなく、自分が好きなときに好きなだけ注文することができます。特に混雑時は注文までの時間を短縮できるため、「なかなかスタッフが注文を取りに来ない」といったストレスを軽減できます。
オーダーミス防止でストレスが軽減される
オーダーミスにより間違った商品が出てくると、そのストレスだけではなく、そこから作り直しとなると、さらに商品提供まで待たされるストレスが重なります。セルフオーダーシステムではお客様が商品を選ぶため、注文の聞き間違いによるオーダーミスを防ぐことができます。
注文した商品と合計金額をいつでも確認できる
アラカルトの場合は、今何を注文していて何が出てきているのかを知りたくなりますが、セルフオーダーシステムでは注文状況を逐一確認できるため、お客様は自分が注文した内容をいつでも確認することができます。合計金額を確認できるセルフオーダーシステムであれば、自分が今いくら注文しているのかを把握できるので、予算内に収まっているのかどうか確認しながら注文することも可能です。
外国語メニューで注文ができる
インバウンドのお客様や、日本語に不慣れな在日・来日外国人のお客様にとって、外国語メニューで注文できるのは嬉しいポイントです。商品の画像で料理のイメージを伝えるのは必須といえますが、日本の食文化に詳しくなければ「画像を見ても何かわからない」「食べ方がわからない」というケースも考えられます。また、宗教やアレルギーなどの理由から食べられる食材が限られて、説明文を読まず写真だけで商品を選ぶのが難しいというお客様もいらっしゃるでしょう。今後も外国人観光客の増加が予測されています。お客様の満足度を上げるだけでなく、安心して注文してもらうためにもメニューへの外国語対応はぜひ検討していきたい項目です。
双方共通のメリットは、非接触型の注文のため衛生的であること
お客様相手の商売は会話が生じるものですが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、なるべく接触機会を減らしたいと考えるお客様も増えてきました。注文業務を非接触にすることで、感染対策の強化につながるため、お店側・お客様側どちらにとってもメリットになると考えられます。