0円でカンタンに使えるPOSレジアプリ
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どうにかして70%を達成できないか——。2014年の導入開始以来、「富士山保全協力金」の協力率を上げることが山梨県庁の課題でした。「富士山保全協力金」とは山頂を目指す登山者に任意でいただいているお金です。五合目の総合管理センター前や吉田口六合目富士山安全指導センターなど窓口を設け、原則1人1000円いただいています。目的は、富士山の環境保全や安全対策です。臨時公衆トイレの設置や安全誘導員の配置、外国人サポートの実施、そして現在、懸念されている噴火への対策など幅広い用途に使用しています。しかし導入後、協力率は低迷し昨年は64%でした。
世界遺産に登録されて登山者が増えている今、それでは十分な対策ができません。そこで現金だけだった支払い方法を多様化し、協力率を上げようと思い、『Airレジ』と『Airペイ』、『Airペイ QR』の導入を決めました。決め手は、通信環境の良さと耐久性の高さです。富士山の五合目は強風が吹き荒れたり、砂塵が飛び交ったりと過酷な環境ですから。そうした状況下でもスムーズに稼働するようにリクルートの担当者が親身に対応してくれたことに好印象も抱き、最終的な導入を決めました。
「Suicaも使えるんですか!」と驚く方も珍しくありませんね。「知っていたら持ってきたのに」と悔しがる方もいるほどです。現在、多い時で1日に80件は、クレジットカードや交通系電子マネーなどでの支払いがあります。これまで協力率が低かった若年層を中心に「富士山保全協力金」を積極的に払ってくれるようになったので、導入のメリットは大きいです。そもそも協力率が伸び悩む原因は、多くの登山者がリュックの一番下に財布を入れていたり、登山中の食べ物や休憩、トイレなどの分しか持ち合わせていなかったり、富士の五合目にATMがなかったりといくつかあります。しかし、そうした問題も『Airレジ』と『Airペイ』、『Airペイ QR』の3つで解消されました。
インバウンドの方がクレジットカードやアリペイで気軽に支払う場面も増え、波及効果は計り知れません。一方で、私たちのレジ管理も楽になりました。売上などのデータを瞬時に確認できるだけでなく、お釣りの渡し間違いもありません。作業工数を削減できた結果、レジの締め作業も2時間短縮されました。まだ試用段階で多くの成果が出ているので、本格的な導入に向けて期待は高まっています。
富士吉田市から『Airレジ』と『Airペイ』を導入するという話を聞いた時は、とても嬉しかったですね。以前、佐藤小屋独自に別のシステムを導入しようとして断念した過去がありますから。標高2230mに位置しているので、通信環境が安定しないという理由で導入ができなかったのです。しかし、世界遺産に登録されて以来、インバウンド客が多くなりクレジット払いの要望も増えていました。ガチャレジと手書きの領収書では、そうしたニーズに対応できません。どうしたらいいものか。万策尽きて打つ手がなかった私たちの前に、現れたのがリクルートのサービスなのです。現在、当小屋には月間1000人近い利用者がいて、インバウンド客が40%を占めます。
アメリカやフランス、ドイツからのインバウンド客が宿泊費をクレジット払いされるなど、導入から1カ月で確実に成果も出ています。また、操作がしやすくて気が付けばスタッフ全員が使えるようになっていただけでなく、通信環境も天候に左右されません。今後、ホームページでもクレジットカードや交通系電子マネーが使用できると記載し、さらに利用者の数を増やしていきたいですね。
業種: サービス
店舗数: 1店舗